Sarcasm~皮肉表現~について 

英語話者(特にアメリカ人)が日常会話でたびたび使う皮肉表現。「皮肉」と聞くと、嫌み、相手を侮辱するときに使う表現に聞こえるかもしれませんが、実際どういった場面で使うのでしょうか。皮肉表現というのは、国のPOPカルチャーを知る上での第一歩であり、英語における皮肉を理解すれば会話に幅を与えます。例文なども交えて、皮肉表現の紹介をしようと思います。

〈文化の違い〉
日本人から見た「皮肉」と同じように、外国から見たら理解しがたいような日本人の会話方法があります。それは同調するときに相手の言ったことをそっくりそのまま返すことです。英語ではこれを “Mimicry”といいます。日本の学校の中で子どもたちの会話を聞いているとよくこの“Mimicry”が聞こえてきます。日本語では、これは「あなたが言っていることを理解してるよ」という形で相手にとらえられ、一種のコミュニケーション方法と言えます。しかしアメリカ、イギリスでこれをやるとかなり失礼。というよりは相手は馬鹿にされている感覚になるのです。英語を習いたての方が英語話者と話すとき、相手の話したことをそっくりそのまま返すような場面、よく見かけます。状況にはよりますが、たいていの場合、これは失礼にあたいします。このような「言語文化の違い」を知っておくことはとても大事です。

〈皮肉表現について〉
“Mimicry”をするのが良くないということで、ではどのようにして英語話者との意思疎通を図るのか。ここで紹介したいのが“Sarcasm”(皮肉表現)です。皮肉表現というのは、意味したいことの反対のことを言うということです。シンプルですよね。そして相手が皮肉表現を使っているかどうかをどう判断するか、これは1.「表情やトーン」 2.「程度を強める表現が使われている」 3.「明らかに反対のことを話している」この2つで判断できます。

ここで気を付けてほしいことが、皮肉表現というのは相手を傷つけたり、侮辱したりできるものです。例えば、
Ex.)
You: Let’s go to the movies!

Me: I definitely want to go to the movies with you…

Ex.)〈状況〉調子の悪かった試合で。。
Man of the match performance… You played well…

英語での口喧嘩やネット上でのやり取りでの皮肉表現はよく見かけます。こういった意図で使うのはやめましょう!また、皮肉表現というのは誤解を非常に招きやすいです。誤解を招くような言い方や表情にも気をつけましょう。海外で敵を作りたいのならこういう皮肉表現を使いましょう。(笑)


私がここで紹介したいものは、もっと優しく、お互いの友情を確かめることができるような表現です。例えば、

Ex.1)〈状況〉あなたとタクはとても親しい友達です。お互い違うチームでプレーし、対戦することになりました。あなたがタクの新しいサッカーシューズを見て。。
Taku, you aren’t going to play with those shoes today, are you?

Ex.2)Me: Let’s arrange the next meeting for tomorrow. I am thinking of having a meeting at 10 o’clock.

You: I have soccer practice at that time.

Me: Yeah, but soccer is not that important for you.

例1はタクにその新しいシューズで楽しい時間を過ごしてほしいということをほのめかす表現です。タクもあなたがそんなことを思っていないということを熟知しているので、それは友情関係を確かめるような皮肉表現になります。
例2も同じようなもので、Meにとってサッカーが大事だということをお互いがわかっているからこそ成り立ちます。とても酷いことを言っているように見えますが。。

“Sarcasm”(皮肉)に似た言葉で“Irony”というものがあります。英和辞典で調べると、どちらも「皮肉」と出てきます。IronyはSarcasmよりは穏やかな印象。
例えば、

Ex.)You: It’s raining outside.

Me: How wonderful!

とてもわかりやすい例。この対話で分かるように、皮肉の矛先が誰でもないということがわかると思います。これが割と典型的なIronyと言われるものです。

いかがでしたでしょうか。最初にも述べたように、皮肉表現が理解できると会話に幅が生まれて、英語を話すのが楽しくなります。ただし、皮肉表現を使って相手を傷つけることもできるので、トーンや状況に気を付けて使ってみてください。


AlphaGENIUS創設者:ピーター・アッカリー
アメリカ、バーモント州出身。バーモント大学卒業。2001年に来日し、多数の私立学校で外国語教員として働く。“Speaking is Singing, Singing is Speaking” をモットーに、英語力向上を目指すレッスンを展開する。

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